あれ?3人は 同じ時に働いていたって事は…


「あの大秦さんは3人の中で 大出世したって事ですか?」


「そうなるのか?違うな。大秦は 家の家業をやっと継いだんだよ。」


それじゃあ、御曹司ってやつ?そんな感じには見えない人なんだけど、でも副社長というには しっくりこない。


「道楽息子が やっと仕事に目覚めて、だからまだ産まれたばかりの赤ちゃんのようなもの。それで今回私が面倒を見ることになったのよ。期間は…」


「こっちで楽しく過ごせそうだし、半年位滞在しようか?」


「何ふざけた事言ってるのよ。長いでしょそれじゃあ。2ヶ月、いや1ヶ月よ。それ以上は あの人が許さないと思うわ。」


1ヶ月、長くない?えっそれじゃあ 毎日ここに来るのかな?


「そっか、1ヶ月もあれば十分か。なるほど…俺の居場所に杏果もいる事だし。今日は俺の歓迎会だよね?」


どんだけマイペースな訳?この流れで、また大秦さんに拉致られる私が目に見えるようだ。


「杏、こいつにだけは気を付けて。女の敵よ、近付くのさえ危険。」


あなたが言います?突っ込みどころ満載の話が繰り広げられ、訳のわからないは日が 今日からスタートしたのだけは理解した。