申し訳なさそうな表情を作れば低脳な下っ端たちはコロッと騙される。


……かと思ったら。


「じゃあ俺らとトランプしましょ!」


「こっちこっち!」


強引に腕を掴まれて倉庫の隅に連れていかされる。


「私、渚に用が─」


「そんなのどーだっていーじゃないッスか!」


めんどくさい輩だな。


あんまり使いたくないけど護身術使って腕を振り払う。


「渚に用があるって言ってるでしょ??」


ニコリと微笑む私は、彼らの瞳にどのように映ってるのか。


「おい。てめぇら。いつ俺がコイツに近づいていいと許可した」


冷徹な声が降ってきたかと思うと、下っ端たちは震え上がる。