「五秒以内にお答えください。福田ちゃん?」


香澄がそう言えば一軍二軍はカウントダウンを始めた。


そしてそれに従って三軍も。


その光景に怯える福田。


哀れ。
 

「時間切れ。正解は3のナイフでしたぁ!」


と言うと同時にポケットからナイフを取り出す香澄。


恐怖が教室を取り巻く。


「大丈夫。殺しはしない」


香澄はそう言って迷いなく福田の汚い髪の毛を切り落とした。


「あ、ごめん。切っちゃった。まぁどーでもいいよね」


楽しそうに笑う香澄。