SHOCK -衝撃的なlove-

救助された私はとりあえずパトカーに乗せられた。


「怪我はないか?」


若い刑事さんが私の隣に座って話しかけてくれた。


その刑事さんの言葉で、ハッと怪我のことを思い出した。


「…腕と足が擦り傷だらけで……右足が凄く痛いです」


命があるだけマシ……。


「とりあえず病院まで連れていくよ。いろいろ話は聞かないといけないから、また僕と会うことになると思うけど」


刑事さんに連れられて私は病院へ着いた。


まだ山にはお父さんとお母さんがいるのに……っっ。


「さぁ着いたよ。降りて」


刑事さんだけど、凄く優しくて、怖いイメージだった刑事という人たちの印象が変わった。


「……はい…」


お父さんとお母さんに会いたい…。


彩羽って名前を呼んで欲しい…。


それだけでいい…。


それだけでいいから……っ。