SHOCK -衝撃的なlove-

お母さんがこうなってるんだから……お父さんも…。


「いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」


私の叫び声は木々の間を通り抜け、辺りに響いた。


だけど、誰も反応してくれない。


私…これからどうすればいいの……??


分からなかった。


だけど、サイレンが崖の上の方から聞こえてきたから、事故を誰かが通報してくれたんだろうかと考えていた。


気が動転してるようで冷静。


冷静なようで気が動転している。


あの暴走族が憎い。


アイツらのせいで死んだんだ……。


サイレンは真上近くで止まった。


警察かな…。


助けを求める価値はある。


私はありったけの力を振り絞って大声で叫んだ。


「誰か助けてーーーー!!!!」


と。


その願いは届いた。


しばらくして私は救助された。


でも、救助されたのは私だけだった。


お父さんとお母さんは救助されなかった。


それがやはり二人の死を物語っていた。