SHOCK -衝撃的なlove-

ブォォォンブォンブォンブォォォォン


後ろの方から聞こえてきたバイクの爆音。


まだ中2。


何も知らなかった私にはその音は凄く恐怖だった。


隣に座るお母さんにしがみついた私。


そんな私を両親は微笑ましそうに見ていたんだ。


「大丈夫よ、彩羽」


「そうそう。ただの暴走族だろ」


車に乗ってれば安全。


二人はたぶんそう考えたんだろうな……。


ブォォォンブォンブォンブォンブォォォン!


確実に近づいてくる爆音。


「怖い……」


1台、2台の音じゃない。


何台もいるのが分かった。