SHOCK -衝撃的なlove-

車はゆっくりと進み始めた。


30分くらい車に揺られたころ、車は山道を登り始めた。


山を越えないと目的地には行けない。


「お母さんお菓子ちょうだい」


旅行のときは絶対お菓子を持ってきてくれたお母さん。


「チョコとラムネとグミがあるけど」


「じゃあチョコ」


チョコをもぐもぐ食べながら車に揺られることさらに15分。


忘れもしない。


これから起こる出来事。


すべて鮮明に覚えている。


音も声も、そして恐怖心も……。