SHOCK -衝撃的なlove-


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倉庫からしばらく歩いたところで、黒龍の連中がいないことを確認してスマホを取り出す。


ちょうど近くに公園があったからそこに入ってベンチに座る。


プルルル…プルルル…


数回のコールの後、お目当ての人物が電話に出てくれた。


「もしもーし。ハルナなんだけどぉ…」


『あ、ハルナちゃん?何?今日会えんの?』


ハルナは偽名。


電話の相手は何の仕事してるか知らないけど簡単に数十万払ってくれるから普通の仕事をしてる男じゃないんだろうね。


「うん…。最近会ってなかったでしょ?だから恋しくなっちゃった」


名前は忘れた。


というか教えられた名前も偽名だろうし。


『俺もー。じゃあいつものホテルでね』


そう。


生活費を楽して稼ぐために私は体を売っている。