「黙れ」


茅ヶ崎渚が一言そう言っただけでシーンとなる倉庫内。


さすが。


最恐の男。


「この女に手を出してみろ。ぶっ殺されるからな」


殺しはしないよ。


私でも。


「あと、こいつは姫ではないからな。守る必要はない。俺らの戦力だ」


「あ…でも、皆さんの方が喧嘩強いと思うので、足引っ張らないように頑張ります」


んなわけあるかよ、って内心思ってるけどね?


私の方が強いのは確かだ。


幹部相手だと分かんないけど、下っ端には勝てる。


「………。そういうことだ。よろしく」


何か言いたそうな茅ヶ崎渚だけど、言葉を飲み込んだようだ。


「次はこっち来い」


だから、私に命令するなっつーの……。