「彩羽……!もう大丈夫だよ、彩羽。彩羽は悪くないよ…。悪いのは瀬山だよ」


和奏には助演賞あげちゃおっかなぁ。


ナイスだよ、和奏。


まだまだ需要はありそうだね。


「和奏……ありがとう…」


私は和奏が貸してくれたハンカチで涙を拭き取って皆に微笑みかける。


「見苦しいところ見せちゃってごめんね…?」


と。


守りたくなる女でしょ?


だからこれからは私が何を仕掛けなくてもいじめは行われる。


ふふっ…


残念ね、瀬山龍騎。


化けの皮が剥がせなくて。