「彩羽…!危ないよ!」


香澄が叫ぶ。


大丈夫…。


私を殴ることなんて不可能だ。


ここにいる男子たちには。


私は瀬山龍騎に覆い被さり守るような動きをする。


「偽善者」


瀬山龍騎が言った。


その言葉で教室が静まり返る。