遠くからサイレンの音が聞こえてきた。


「……お前…」


渚の、悲しげな儚い表情が、私の心をボロボロに傷つけた。


「…渚の家、教えちゃった……っ」


もうすぐ警察がやって来る。


「…………バイバイ渚」


サイレンの音が止まった。


それはサヨナラの合図。


私はもう渚に会うつもりはない…。


好きだった……けど。


もう……会わない…。


「彩羽……」


さようなら…渚……。


「ばいばい……」



◼END◼