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その夜。
【退学したってホント!?】
和奏からメールが来た。
【うん】
夏休みってこともあって、情報回るのが遅いみたいだ。
もう私には関係ないことだけど。
【何で?】
和奏は何で私にこだわるんだろ。
私は和奏を利用してた。
【秘密】
【体調悪いの?大丈夫??】
なのに、何で私を心配し、メールをくれるんだろう。
【大丈夫】
…偽善なんかじゃない気がする。
【そっか。退学しても、友達でいようね!】
……友達…。
和奏は私なんかのことを友達だって思っててくれたの?
バカじゃん……。
ホント…バカだ……。
私…利用してたのに……。



