そこが男女の差と言うか、おもしろいよねぇ。


「瀬山くん?へぇ……」


わざと苦笑いを浮かべる。


「瀬山くんに何か恨みでもあるの?和奏は」


あるわけないけど聞く。


さて、何て答えるかな?


「……ちょっとね」


あーあ。


期待はずれ。


「私は反対だけどね~」


それだけ言い捨てて私は先に階段を上った。


このあと和奏がどう出るか。


楽しみだなぁ……。