SHOCK -衝撃的なlove-


**

そして、季節は過ぎ、夏休みが訪れた。


顔の傷は治ったから、今日は退学届けを提出しに行くつもりだ。


「俺ちょっと用あるから、昼飯は勝手に作って食べとけ。晩飯までには帰る予定だから」


11時少し前くらいに、渚がそう言って家を出ていった。


ご飯を頑張って食べたガリガリになってた体も、元に戻った。


心の傷以外は、全て元に戻った。


心の傷は一生治ることはないだろう。


……私がいじめてきた人たちも皆一生残る傷を心に負わされたんだから…。


私だけが楽するわけにはいかない。


久しぶりの学校。


もうこの学校の門をくぐることはない。


「彩羽!!」


グラウンドで部活をしてるクラスメートが私に気づいて近づいてきた。


「大丈夫なの?体調不良?」


「まぁそんなところ。じゃあ私職員室に用あるから」


それだけ言って職員室に向かう。