SHOCK -衝撃的なlove-

「それはやだ」


人様の家に一人は困る。


友達の家ならまだしも渚の家だし。


「だろ。…あ。これお前ん家の合鍵。便利屋に頼んで作ってもらったらしい」


と言って渡されたのは、龍騎が使ったであろう鍵。


「……うん…」


「ま、いらねぇか。捨てとく」


あのときの恐怖が忘れられない。


鍵がかかってるから大丈夫だと思ってたのに、玄関の鍵が開く音がした、あのときが。


そして、龍騎を殺そうとしたことも。


……そうだ…。


私……龍騎を殺そうとしたんだ…。


殺さなきゃ解放されないと思ったから…。


もし、渚が助けに来てくれるのがもう少し遅かったら……。


私は本当に龍騎を殺してたかもしれない…。


「……彩羽?」