渚は龍騎とは違う。


大丈夫。


「無理すんな」


渚は持ってた包帯をテーブルに置いた。


「ホントに大丈夫。てか包帯自分で変えれないし」


龍騎のことは忘れよう。


記憶から消すんだ。


「……じゃ、ちょっと触るから。嫌だったらすぐ言え」


そう前置きしてから渚は私の顔に貼ってるガーゼや、腕に巻いてる包帯などを取ってくれる。


「…私さ、もう暴走族とは関わらないようにする。援交もやめる」


というかできない。


私の決意だ。


今回のことでもう懲りた。


「……黒龍とも?」


「…わかんない」


慧も晋も、たぶんいい人だ。