「お前がね…」


茅ヶ崎渚は嘲笑を浮かべた。


私をナメたらどうなるかわかんないのかなぁ……。


「いいだろう。交渉成立だ」


これで新たなゲームが増えた。


「言っておきますけど、黒龍ゲームでも私の邪魔をすることは禁止ですよ」


楽しみだなぁ。


どんな展開が舞ってるんだろうなぁ。


「お前、何で敬語なわけ。気持ち悪い」


「特に意味はないけど、敬語の方が不気味だから」


敬語も演出のうち。


この月明かりだって、演出的にバッチリ。


私はどこか狂っているから。


世界をゲームのように捉えてしまう。


時には人生でさえ。