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「ん……」
目が覚めたら朝だった。
そのことにホッとする。
「結局熟睡してたじゃねーか」
部屋の入り口に渚が立ってる。
「朝飯作っといたから食え」
相変わらず食欲がないけど、食べないと太れない。
「あ……着替えどうしよう」
昨日は渚に服を借りたけど……。
「あー。ついて来い」
渚はそう言って部屋を出る。
だから私も慌てて後を追う。
2部屋隣の部屋をノックする渚。
……誰かいるの?
てっきりこの家には渚しかいないと思ってたけど。
「何んだよ朝早くから」
ボーイッシュな声と共にその部屋のドアが開く。



