「─っ!」


夢……?


「彩羽、大丈夫か」


渚の部屋のベッド。


渚がベッドのそばに座って私の頭を撫でてくれてる。


「アイツの夢でも見たか……」


龍騎の夢……。


怖かった…。


涙で顔が濡れてることに気づき、慌てて拭う。


「ごめん渚…」


たぶん、私がうなされてたから寝ずに私の側にいてくれてるんだ。


「俺は別に大丈夫。…龍騎のことはもう絶対大丈夫だから。あえて明言しなかったけど、あいつの両目失明させたから。もうお前のこと見えねぇし。合鍵も回収してるから」


やっぱり失明か。


恐ろし。


「だから安心して寝ろ。俺がここにいてやる」


渚……。