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「ん……」
目が覚めたら、見慣れない天井が目に入った。
「起きたか」
渚の声だ。
体を起こすと、ここが渚の部屋だということがわかった。
「お粥作っといたから食え。何も食ってねぇだろ」
初めて龍騎に襲われた日から、体重は激減していた。
ガリガリだ。
「お腹空いてない…」
骨が出っ張ってるもん。
汚い体……。
「食え。死ぬぞ」
と、無理矢理お粥を押しつけられる。
「………。何で来てくれたの……?」
SOS受けっとってくれて嬉しかった。
「倉庫に全然来なくなったからおかしいとは思ってたんだよ。龍騎のこともな」



