** また悪夢のような時間がやってきた。 一睡もできないまま朝を迎え、10時頃に龍騎が家に入ってきた。 私は部屋に閉じこもり、鍵をかけて布団にくるまり、恐怖に耐える。 龍騎の力を考えたら、部屋のドアなんて簡単に飛ばせるかもしれない。 だけど、鍵をかけずにはいられなかった。 「おい彩羽ー!開けろよ!!」 部屋のドアをドンドン叩かれる。 震えが止まらない。 夏なのに寒い。 「いや……っ来ないで……」 怖い…! また殴られる……っ。 また蹴られる…っ!!