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それから数時間が経ち、私はようやく布団から出た。
ここ最近ろくに何も食べてない。
食欲がまるでない。
とりあえず何か食べよう……。
もし逃げるチャンスが来て、ふらふらで何もできなかったら最悪だから…。
お粥でも作って食べよう。
久しぶりにリビングに入ったら、白いソファにココア色のシミがついてるのを見てしまい、また恐怖に襲われる。
「はぁっはぁっはぁっ」
呼吸が……。
壁づたいにふらふらしながらキッチンに入る。
冷蔵庫から卵を取り出した時だった。
ピーンポーン……
魔の音が家中に響いた。
バシャン……
卵が落ちて黄身がベチャっと広がる。
私の恐怖も広がっていく。



