ピンポンピンポンピンポンピンポンピンポン!!


「ん……」


連打されるインターホンの音で目が覚めた。


時計を見ると、10時過ぎだった。


ピンポンピンポンピンポンピンポンピンポン!!


こんな時間に誰?と思いながら玄関に向かう。



ピンポンピンポンピンポン!!


玄関のかぎに手を伸ばしたとき、龍騎のことを思い出した。


龍騎かもしれない。


というか、全然龍騎だ。


こんなインターホンの鳴らし方、普通の人間ならしない。


鍵に伸ばした手の指先が震えてることに気づく。


このまま何も考えずにドアを開けてたら私……。


物音を立てないように気をつけて後ずさる。


「おい!!いるんだろ!開けろよ!!」