SHOCK -衝撃的なlove-

「お腹が痛い……」


お腹を最大限丸め、うずくまるフリをして、再び口にガムテープが貼られないように防御する。


「あー、もう着いたよ!さっさと降りろ!どうせ嘘だろ!」


その通り。


倉庫に着いてしまえば私はもう逃げられない。


だから私の仮病は無駄だ。


そう思ってるようだけど、残念。


私の目的はそんなことじゃないんだよね。


お腹を丸めたまま、倉庫に連れ込まれる。


そして、奥の方まで連れていかされ、突き飛ばされる。


無気力になったフリをするため、無抵抗で床に転がる。


そして案の定総長が私のカバンを漁り、スマホを取り出す。 


「黒蝶サンのお仲間さんたちをお呼びしまーす。もう終わりだな、黒龍も」


ゲラゲラ下品に笑う聖鷹たち。