「……あんた、私にそんな口利ける立場だっけ？」


鋭い目付きで睨めば、ついに理沙は泣き出した。


「やだぁ……っ」


無様。


「ねぇ……。黒龍の下っ端とか使ってあんたをボロボロにしてあげてもいいんだよ？」


どうせ黒龍の下っ端はそんな奴らだ。


躊躇せずにやるだろう。


「やだ……やだ…」


「じゃあ二度と私に逆らうな」


首が取れるんじゃないかってくらい頷く理沙。


「何度も言うけど…私、嘘つきは大嫌いだからね」


次逆らったら、こんなことじゃ済まさない。


徹底的にやってあげる……。


というか、香澄はいいね。


毎日こんな楽しい遊びをしてたんだ。


私も早く香澄側の人間になっとけばよかったなぁ。


今さら後悔。


だけどその代わり、やるからには徹底していじめたいと思いまーす。