それから3日後。


久しぶりに登校してまーす。


「おはよー和奏。理沙いじめは順調?」


教室にいる全員に聞こえるように和奏に聞く。


順調じゃないことは知ってるけど。


「待って彩羽…!もういじめは……」


理沙が顔面蒼白にして私に言う。


「あぁ。私、言わなかったかな?嘘つき大嫌いって。理沙が私に嘘つくから、私も嘘ついただけ。いじめをやめるわけないでしょ?」


バカだよねぇ。


億単位でお金くれさえすればターゲット変更考えてあげてもよかったんだけどなぁ。


「そんな……!じゃあお金返して…!」


「お金?あれは理沙が私に押し付けてきたんじゃん。金持ちアピールしたかったんでしょ?」


理沙のイメージをとことん悪くしてやる。


「最低だよね、理沙。私が両親を事故で亡くしてるからって金持ちアピールしちゃって。だからターゲットにされるんだよ」


〝理沙が悪い〟というイメージをクラスメートに植え付ければ、いじめをすることに抵抗がなくなる。