「お金ならいくらでも出すから……だからお願い…」


まるでゾンビに追いかけ回されてる人間みたいな顔してる。


哀れな理沙チャン。


「いくらでも出してくれるの?」


私がそう言えば、理沙はパッと顔を輝かせた。


「もちろん!!」


金持ちを鼻にかけてる態度ムカつく。


「じゃあとりあえず10億5000万ちょうだい」


リアルな金額を提示してみる。


1度上げてから突き落とすやり方だ。


理沙の顔が歪んでる。


10億5000万なんて払えるわけないもんね。