**

ザッザッザッ


私がそのリズムで歩けば後ろの人間もそのリズムで歩く。


私がピタッと止まればその人間も止まる。


私が走れば走る。


完全につけられてる。


夜中の3時に歩いてる女子なんか珍しいもんね。


私は再度ピタッと止まり、今度は振り返る。


「誰?私をつけてるのは」


街頭もない暗い一本道。


月明かりだけが私を照らす。


「バレちゃった?可愛い子見つけたらつい」


姿を現したのは3人組の不良どもだった。


「それはどうも」


3人くらいなら負けない。


仮に襲われても大丈夫だ。


家までストーカーされる方が無理。