「女の子が夜道一人で歩いてたら危ないって」


……そうかな?


女でも強い人はいるんだよ??


「ホントに大丈夫」


私がいくら断ってもナントカくんは引き下がらない。


「送るって」


はぁー、しつこい。


だから和奏に視線を送って助けを求める。


「彩羽は大丈夫だって言ってるじゃん。あんたしつこいよ。しつこい男は嫌われるよ」


ホント使えるよね、和奏って。


視線送っただけで分かってくれるなんて。


「……ごめん」


ちょっと傷つけすぎたかな。


「あ…ごめんね?気持ちは嬉しかったからさ。心配してくれてありがとう」


こうやって男子を味方につけてれば、何かと使えるんだよねぇ。


〝ゲーム〟の駒として。