SHOCK -衝撃的なlove-

そして、それから数分後、生徒たちの下校が始まった。


「そろそろだな」


私と渚は顔知らないけど、龍騎が須藤琴羽の顔を知ってるらしい。


だから龍騎にかかってる。


龍騎が見逃せば私たちの拉致チャンスは消える。


「来た。一人だ」


龍騎がそう言って立ち上がった。


須藤琴羽らしき人物の後ろ姿は、人気の少ない裏通りへ入った。


「スカート短かった女子が須藤琴羽だ」


渚が頷いて、須藤琴羽が入っていった裏通りへ歩き始めた。


私と龍騎もそれに続く。


人通りが少ないとはいえ、悲鳴をあげられたら終わりだ。