SHOCK -衝撃的なlove-

「そろそろ授業が終わる」


白泉高校の目の前にある公園で私たち3人はずっと待機してる。


今日は学校を休んでる。


「須藤琴羽が門から出てきたらとりあえず尾行だ」


渚がそう言って門を見つめる。


「でも、裏門とかあるんじゃないの?」


私たちが見張ってるのは正門。


須藤琴羽が正門から出てくるとは限らない。


「あぁ。絶対こっちの門から出てくる」


どこからその自信が?と思ってたら、渚がポケットから鍵を出した。


「何の鍵?」


「裏門に南京錠つけてきた」


あー。


なるほどね。


ホント抜かりないな。


徹底してる。


「全生徒が今日は正門から下校だ」


渚は口の端をキュッと上げて性格悪そうな笑みを浮かべた。