赤くなっているだろう顔を、あわてて隠しながら、立ち上がる。 「じゃ、じゃあ!」 (ど、どうしようっ、快くんと話しちゃった!) 水道で手をきれいに洗って、教室に戻る。 ……その、途中。 隣の教室を、つい覗く。 エプロン姿の快くんは、牛乳を配っていた。