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「はい、ポカリ」

「ありがと、先輩」

私は一旦教室まで戻り、トイレに入り、太ももに滴った血を拭ってからまた体育館へと戻ってきた。

入口の石の階段のところに、橘先輩が座って待っていてくれた。

私の手を引いて出て行ったものの、自分はどうしていいか解らなくなったみたいで“こ
こで待ってるから”と言ったのだ。