先輩は真顔になる。そして相好を崩した。

「ははは。やっぱり変な奴」

笑うと目が三日月になる。目尻にシワができる。大きく開かれた口からは形のよい歯が覗いている。

「私、先輩のその笑顔だけでご飯3杯はいけます」

私の言葉に、先輩は尚も笑い続けた。