「当分って、どのくらい?」

ん、どのくらいって、

「一週間とか二週間とか、いや一か月とか二か月とか、ひょっとしたら一年とか…」

映像を見た、ミライに『萌え~』なオタクな人たちが追い掛け続けて来るかもな~。

「そんなに?」

「ああ」

なにしろ、世界で初めての、たった一人のパーフェクトなロボットなんだから。

「そんなに長い間、先生が出掛ける時は私、ここに残らないといけないのね…」

そう言って眉をくねらせてる。

そんなに寂しそうな顔しないでくれよ。

「そうならないように何とか考えてみるからさ」

「うん」

頷いて寄り添って来るミライ。

(何とかしないと…)

このままじゃ、また大学の実験室に一人で寂しくいる事になってしまう。

(広海君とは仲直りできそうにないし、)

ミライがいてくれるだけでも気分がまるで違うんだ。

(…とはいえ、どうしたもんだろう)

妙案はなかなか浮かんでは来ない。

ホント、どうしたもんだろう。