宰相様は既に何の話か知っているのか、先程から表情が全然変わらない。 私は息を呑んで陛下の言葉に耳を傾けた。 「____~…なれ」 「……………え?」 陛下が私にいった言葉はそれはそれは驚くような事で、私は思わず固まってしまった。 「もう一度言ってやろう。余の『妃』になれと言っているのだ」 「妃………?」 「あぁ」 予想外の言葉に思わず固まる。 ………………いや、こんな言葉誰か予想しただろう。