「安心しろ、達生。 ─────…覇王だ。」 唐沢たちが来た。 「えぇ!?覇王!? 大丈夫なんですか、それ!?」 達生たちは、結衣が唐沢昴の妹だということをまだ知らない。 結衣が俺たちの前から姿を消した理由も… 俺たち幹部からは何も言わなかったし、こいつらも何も聞いてこなかった。 結衣がいなくなった後の龍王では、彼女の話題がタブーになっていたから。 「安心しろ。今回は味方だ。」 「え…え? どういうことっ─────」 戸惑う達生の声を遮り、二台のバイクが爆音を立てて俺の横に並ぶ。