前方をきつく睨む賢ちゃんとエリちゃん。 りっくん、昴兄も今まで見たことないような怖い顔でそっちを見ていた。 私の目の前に見えるのは、佑の胸板だけ。 彼らが睨む方向に何があるのか気になったけど、佑の力強い腕がそれを許さなかった。 「ねぇ…佑…?」 「…大丈夫だ。見るな。」 少し見上げた佑の顔も、なんだか険しかった。 ねぇ…なんでそんな顔をしてるの…? なにがみんなをそんな風にさせてるの…? みんなのあんな顔を私は見たくなくて、佑の胸板にそっと顔を埋めた。