彼女がいる、と言えばいいのたが、あの女たちなら俺を尾行しかねない。 絶対初陽と莉亜には危害を与えたくないんだ。 疲れてるのは、キャーキャーうるさい女のせい。 いい加減黙ってほしい。 でも、初陽の声はどこか大人っぽくて、落ち着く。 優しい声だ。 俺は、ずっと前から初陽しか見ていない。 何年も一緒にいるのに、初陽を飽きずに好きでいる。 俺も重症だ。