「陽菜??」


なかなか話出さない私を心配したのか、顔を覗こきこまれた。


「裕哉?」


「ん?」


「1回しか言わないから聞いてね」


「うん」


多分今、生きてきた中で1番顔がぼって熱くなってるよね。


赤いよね・・・

りんごみたいに。



「私・・・ひ、裕哉のこといつの間にか・・・好きになってた」


「ほんとに?」


「嘘つかないよ・・・」


優しい声も、なにかある度に助けてくれて、料理もできて、頭も良くて・・・


背が高くて、大きくて骨ばってる硬い手とか・・・


運転している裕哉の横顔がかっこいいとか・・・


誰よりも他人思いなところ


全部ぜーんぶひっくるめて好きなんだ。


知らない間に裕哉に恋してた。


離れたくないし、離れちゃうとまたすぐに会いたいって思っちゃうようになった。