「雨宮・・・こんな俺を好きになってくれてありがとな」 「うん・・・」 涙を必死に手で拭って笑顔を見せた。 「帰ろ?駅までで勘弁な」 「うん、ありがとう・・・」 俺は雨宮の手を取って歩き始めた。 雨宮の手・・・ちいせぇ。 この時初めて気がついたんだ。 雨宮も女だったってこと・・・ 今までは友達としてしか見ていなかった分全然気づけなかった。