入学式が終わると、自分たちのクラスへと帰った。

クラスでは、席が男女別の出席番号順になっていて、
ここでもまた後ろはあの子だった。


あの子とは、私の親友で、かつての恋敵。


ホームルームが始まり、担任の先生という人が話し始めた。

あーーー話長い。
長いのほんと苦手だあ……

私は、ぼーっとしてた。



すると、後からまたトントンと肩を叩かれた。

後ろを振り向くと

「話長すぎじゃない?」

彼女はそう言った。


私も、うんうん。とうなづいてると

「そこ!何話してんだ!」と先生に大きな声で指を刺されながら怒られた。


びっくりしたー ……。

私たち二人は、クラスのみんなから注目を浴びてしまった。

もう ……これ絶対逢花のせいでしょ……。

そう思いながら、前を向いた。