咲いた徒花

六条と呼ばれるのを辞める一つの要因として、六条はすっかり寂れた場所なのだ。

身分の低い女、と思われない為のことであろう。

「何と、呼べばいい?出仕したら。」

少し、六条は、黙り込んだ。
口に出すのが本当は嫌なのだろか。

「三瀬。」

「みつせ?」

三瀬と言うたら、三瀬川。
三瀬川と言うたら、やはり、三途の川の別称。