咲いた徒花

六条は少し楽な佇まいになり、私の顔を見上げた。

「青丹。貴女、尚侍様におなりだって。御館様から聞いたわ。」

「そうね。」

「あたくしも、連れてゆくわよね?」

「ええ、御祖父様にそう、言われたもの。」

「体面が何となく悪いから、先に申すわね。-あたくしね、貴女の、身代わりなの。」

「身代わり?」

「ええ。そう。」

つい、何となく、カッとした。
身代わりとは、何?