咲いた徒花

あたくし、一生、『青丹の尚侍様』と呼ばれて生きてゆくの?

いや、一生ではない。
少しの、限られた時期だけかもしれない。

でも、これだけは、確かだわ。

この邸を離れれば、元いた「六条」は、死ぬのね。

それが、運命なのか。
仕方が無いのか。

お義母様。
貴女のせいだ。

そう、恨ませては頂いても、よろしゅう御座いますか。

恵まれた身の貴女には、分からないでしょうね。