咲いた徒花

「どうされましたか?」

あたくしは気になって、そう尋ねた。

「青丹について、聞いてはおらんか。」

青丹について?
あ、もしかして?

「尚侍として出仕されることですか?」

ご名答、と少しだけ御館様は微笑んだ。

「六条。其方には、青丹付きの女房として、着いてゆくように。」

「青丹様の?」

あたくしは、女房。青丹は尚侍様か。
随分と身分も離れたわね。