咲いた徒花

「ねぇ、ききょ………六条。」

いつもの通り、従姉妹の六条を呼び出した。

「はい。どうしました?」

堅苦しいわね。
昔なんて、考えられないわ。

「二人しかいないのだから、そんなに堅苦しくしないで頂戴よ。」

「しかし………」

「お願いよ。せめて、私と二人だけの時だけでも………何だか、全てが変わってしまったみたいで、苦しくて。」

六条は、はいはい、と相槌を打って、少しだけ笑った。

「あのねぇ、六条、私、頼みたいことがあるの。」