咲いた徒花

『罪滅ぼし。』

え?
葵様、何もしていないはずよね。

『私のせいで狂ってしまった、橘家とその身内への、せめてもの罪滅ぼし。そう、思って頂戴。』

そう呟くように言って、葵様はあたくしに背を向けて、離れていった。


その二日後、女房としては初めて、青丹に御目見した。