咲いた徒花

『世の中、辛いものよ。人に生まれられなかった者は。特に、我々、見るからに人ならぬ者、はね。』

ごめん。
ごめんね、桔梗。

私、全く持って、気がつかなかったわ。

貴女、きっと、辛かったわね。

『叔母様。』

『何、青丹殿。』

『御礼申し上げます。ありがとうございます。叔母様のおかげで、大切なことに気がつけましたわ。』

そう言って、私は叔母様に頭を下げた。